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  • 執筆者の写真sendaigreenassocia

キャンプと事故①

更新日:6月26日

 キャンプ中の事故についてはニュース等で耳にしたこともあるかと思いますが、中には重篤な事故もいくつか報道されています。

 そういった事故の多くは、道具類の誤った使用やリスクに関する知識の欠如が原因となっているようです。

 今回はキャンプ中での事故事例をもとに、その原因や事故防止のために注意する点などを解説いたします。


事故事例 ▶ 一酸化炭素中毒

 家族4人でキャンプ場に2ルームテントを持参してキャンプをしていた。2ルームテントの両テント間の仕切りとテント入口を開放した形で、テント入口タープ下のスペースにバーベキューコンロを設置して調理した。

 午後7時にバーベキューが終了して片付けたのち、家族4人がリビングスペースに入った。寒かったため、全体の入り口を地面から30cm 程度の隙間を確保して閉じた。

 午後7時30分頃に子どもたちが奥の寝室スペースであるインナーテントに入ったところ、頭痛を訴えはじめ、数分後に意識を失い倒れこんだ.

 すぐに両親がテント外に出して声をかけたところ、その数分後に意識は回復し、自家用車で医療機関を受診した。



事故の原因と防止対策

 テント内や密閉された場所での炭火、燃焼器具の使用は非常に危険であることはほとんどの方が認識していると思います。今回の事故の当事者はその危険性がわっていたからこそ、換気の行き届いたタープ下でバーベキューをしていたのでしょう。

 しかし、ここで皆さんに知っていただきたいことがあります。それは何かというと、一酸化炭素(CO)の比重は空気とほぼ同じ0.967です。そのため、風の流れによっては炭火により発せられる一酸化炭素がテント内に流れ込む可能性は十分にあるということです。また、一酸化炭素は無色無臭、無刺激であるため、気づくことはほぼありません。今回のケースでは、バーベキューを行っている2時間のうちに一酸化炭素が風によりテント内に流入したことが原因であると考えられています。

 それでは、こういった事故を無くすためにはどういったことを気を付ければよいでしょうか?

 一つ目は炭火や練炭、その他燃焼するものを使用する場合、可能な限りオープンなスペースで行うこと。特に今回のようなテントに付随したタープ下で炭火を使用することは極力避けるか、テント内に一酸化炭素が流入しないようにテント入口をしっかりと閉める、もしくはテント内もしっかりと換気することがなにより大事です。

 もう一つは一酸化炭素チェッカーを用いることです。一酸化炭素チェッカーはCO濃度がある一定の数値になった際、警告音を発する機械ですので、お守り代わりにひとつ持っておくのもよいかもしれません。


 また、近年、寒い時期のキャンプの際、テント内に薪ストーブを入れて暖をとるキャンパーも多く、YoutubeやInstagramなどでは魅力あふれる動画や画像なども多く見られ、いつか自分もやってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?

 テント内での薪ストーブの使用で特に注意が必要なことは、不完全燃焼による逆流(バックドラフト)です。万が一のために、ほとんどのキャンパーは防衛策として一酸化炭素チェッカーを使用しています。


 ここで誤解しないでいただきたいのですが、ほとんどのメーカーでは、テント内での燃焼器具の使用は推奨していません。※絶対に使用しないでくださいと明記しているメーカーもあります。

 テント内での薪ストーブ使用については、排気は煙突を通して外部に流れるから大丈夫との見方もありますが、あくまでもテント内での薪ストーブ等の使用は自己責任です。しかしながら、明らかに煙突を通す穴が開いているテントを販売しているのに、説明書では「テント内火気厳禁」「自己責任」を謳うメーカーもあるのは不思議に感じますが、それでもやってみたいという方は、細心の注意を払い、自己防衛策(一酸化炭素チェッカー等)をしっかりと講じてください。※決して推奨しているわけではありません


 最後は薪ストーブの話になってしまいましたが・・・       安心・安全で楽しいキャンプを!


私も安全対策を徹底したうえで薪ストーブキャンプをやってます。※テント入り口は全開です。

推奨はしていませんので誤解なきよう。

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